思い出した

俺は昔、万引きの現行犯がバレてしまった現場を目撃したことがある。
なんかいままでずっと忘れてたんだけど、ふとしたキッカケで思い出した。

小学生の頃、とある駄菓子屋でお菓子を選んでいたところ
たぶん高校生ぐらいだと思う男の人（たしか1人ではなかった気がする）が、
お菓子をレジに持っていったところ、駄菓子屋のおじさんが
「ここ入ってんだろ。」とかなんとか行って、
男の人の服（結構ダボダボな感じの服）の袖とかからお菓子を取り出した。
しかも結構いっぱい出てくる、出てくる。
で、おじさんがめっちゃ怖いの。もうそれしか覚えてないぐらい怖かった。
駄菓子屋ってそんなに広くないじゃん？
だからもうすごい近くで繰り広げられてたのよ、そのイベントが。
高校生らしき男は焦っていたかどうかとか、そんなの全然覚えてない。
もう普段はやさしいおじさんがめっちゃ怖いっていうのが頭にこびりついちゃって
それ以降、あのおじさんが怖い。もう数年前の話なのにね。

で、なんで急に思い出したのかっていうと
今日、帰りにその駄菓子屋の前を通ったのね。家から近いから。
そしたらなんかそのおじさんが店の前でなんか立ってたわけで。
何してるのか知らなかったけど、そのおじさん見た瞬間、蘇ったね。記憶。
小学生の時にこのイベントに遭遇したおかげで
俺の中では「万引き＝絶対悪」の図式が成り立っている。
だから俺は万引きしないし、する人も少し蔑んだ目でしか見れない。

万引きは悪いこと。
間違いだらけの俺の中で、唯一間違ってないことだと言い張れる。
万引きダメ、ゼッタイ。